遺伝子治療というと、「次世代まで影響する治療だろう」と思っている方が多いと思います。
確かに、遺伝子と言われると子供にまで影響するというイメージを持つ方が多いと思います。
そのため、「自分が治療をしてしまえば、子供には影響がなくなるだろう」と期待している方も多いでしょう。
遺伝子治療には様々な方法があります。
生殖細胞にDNAを入れる方法もあれば、体細胞にDNAを入れる方法もあり、どういった方法で治療を行っていくかによって次世代への影響が変わってくることになります。
当然、生殖細胞にDNAを入れる治療を行った場合には何らかの影響が次世代に現れる可能性がありますが、現在では次世代への安全性を考えて治療を行われているわけではなく、あくまでも治療している本人のみのことを考えて行っていることになります。
したがって、体細胞へDNAを入れる治療方法が主となり、次世代への影響はありません。
あくまでも、現在の遺伝子治療は病気を引き起こしている本人の体のみに行っている治療方法となっているため、次世代への影響は関係ないということです。
勘違いしている方も多いですから、これらも理解した上で治療を行っていくことが必要となるでしょう。
「子供のことを考えて治療をしておきたい」と考えている方も中にはいると思いますが、今の段階では次世代への影響はありませんので、これらも理解しておく必要があります。
しかし、今後遺伝子治療が更に進めば、次世代への影響も出てくる可能性があるでしょう。