病気の治療を行っている方の中には、「遺伝子治療に期待をしている」という方もいると思います。
「自分も遺伝子治療をすれば病気を治すことが出来るのではないだろうか?」と期待している方もいると思います。
家族が病気治療をしている方も、遺伝子治療に興味を持っている方が多いでしょう。
遺伝子治療というのは、どういった病気でも適用されるものではありませんし、誰でも適用となる治療方法ではありません。
現段階では発展途上となっている治療方法のため、ルールに沿った治療が必要となります。
現在の遺伝子治療のルールとしては、末期がんなどにより命を脅かす状態となっている患者さんであること、生活の質が損なわれる可能性があることなどが条件となっています。
そして、その上で代替法と比較し、メリットがあると考えられるものに限定して遺伝子治療が適用されることになります。
そのため、治療目的となる遺伝子導入や生殖細胞による遺伝子改変の導入などは禁止されています。
遺伝子治療により有効性があると思われるもの、安全性が確保されるもの、インフォームドコンセントが確保されるものなどが、ガイドラインとして求められています。
これらの条件をクリアされる場合のみ、遺伝子治療が取り入れられることになります。
これはあくまでも現段階でのガイドラインとなっていますから、今度遺伝子治療が進めばガイドラインは変更され、様々な治療にも適用される可能性があるでしょう。
まだ、発展途上の治療方法となっていますから、今後の進化に期待したいものですね。